対応エンジン:ダイハツ KF-VETエンジン
内容:カムシャフトIN,EX
仕様:作用角240度、リフト量7.4mm
送料などショッピングガイド当社取り付け工賃 33,000円
作業時間 約3時間
※当社カムシャフトはノーマルECUではご利用いただけません。当社スポーツECUハイカムverを合わせてご利用ください。
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発売当初からコペンの出力アップに力を注いできたHALF WAY。当初はタービンを開発しようとテストを重ねてきましたが、思ったようにパワーが出ず外付けパーツだけでは限界を感じていました。中速以降の伸びの悪さ、タービンを変えても思ったように出ない出力。さらにCVT車においてはターボラグによるレスポンスの悪さが顕著に現れました。そこでノーマルエンジンのバルブタイミングに着目し、これでは出力が出るようなものではないとカムシャフトの開発に着手しました。
そもそもエンジンの出力を上げる=シリンダー内に入る空気の量を増やすということです。出力を上げるにはタービン交換やカムシャフト交換が有効であり、その能力がエンジンの性能、性格を決めます。ただコペンの場合、ノーマルのカムシャフトではタービン交換をしてもカムシャフトの性格でタービンの能力を生かしきることができません。そこでHALF WAYではカムシャフト交換が先でその後のタービン交換に繋がるとの結論に至りました。
パワーの観点からみるとノーマルカムは吸気バルブのオーバーラップが無く、排気バルブの開くタイミングが遅く、閉じるタイミングが早くなっています。バルブオーバーラップが0では高回転域において吸入効率が落ち出力の頭打ちが発生します。VVTでINカムを可変させてもこのノーマルの作用角では進角させると下死点側での閉じるタイミングが早くなり結局、パワーが出ません。そもそもコペンのノーマルECUではブーストが立ち上がり正圧になった時点でVVTは進角していないため、フルブーストの全開時にはバルブタイミングは最遅角で固定されています。
当社スポーツECUでフルブーストの全開域を進角させることは可能ですがこの作用角ではパワーを出すことはできません。KF-VETエンジンは排気ガスや燃費などの環境エンジンとして作られておりコペンに搭載されていてもスポーツエンジンとして設計されていないことがわかります。
そこで最適な作用角とバルブのリフト量を上げることでKF-VETエンジンをスポーツエンジンへと生まれ変わらせるカムの開発に着手しました。試作では作用角240度、256度、272度のIN、EXカムを製作し9パターンでテストを重ねました。一昔前とは違い現在は作用角やオーバーラップを極端に大きく取ることはせず、直打式カムのためバルブリフトカーブを大きく取り、早い段階からバルブを開くことを可能としました。
上死点では適切なオーバーラップを取り、下死点を超えても吸気バルブを長く開き、排気バルブは下死点前に早く開くことでタービンに早く排気ガスを当てターボの能力を100%引き出し出力へと変えていきます。最終的に負圧の低減によるブレーキへの影響を考え、ノーマルエンジン、ノーマルタービンでストリートや走行会での使用では作用角240度、リフト量7.4mmが最適との結論に至りました。
材質にもこだわりクロムモリブデン鋼SCM440を丸棒から削り出し高周波処理を行うことでカム自体の剛性をアップさせ、カムの捻れや捻れによるタイミングの遅れを防ぎます。高周波処理を行った後、防錆対策としリューブライト処理、またデフリック加工を施すことで初期なじみ、摺動性を向上させています。
ベースサークルはノーマルに合わせた設計にしているため、基本的にバルブクリアランス調整を必要としない精度を出しています。
プロファイルの設計上でバルブ開閉時の加速度をコントロールしノーマルバルブスプリングでも使用できる設計となっています。
当社ハイカム専用のスポーツECUをセットすることによりノーマルエンジン、ノーマルタービンとは思えない圧倒的なパワートルク、加速感、レスポンス、驚くような車速のノリを実感していただけます。NAエンジンのようなハイカムを装着しすることにより著しく低速がなくなるようなことは無く、微低速域以外では全域においてトルクパワーアップを実現しています。
また、カムを装着することにより外付けパーツの性能も引き出すことが出き、特にタービン装着車には必須であると考えています。MT車はもちろん CVT車にも装着可能です。CVT車においてはターボラグが大きくなるタービン交換よりラグの出ないカム交換の方が常用域において圧倒的に扱いやすくお勧めです。CVT車とは思えない車速のノリや加速感さらなるレスポンスアップをぜひ味わってください。